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ものすご~く,久々の記事投稿となりました。何故このタイミングなのかと言いますと,「厚生労働白書」というのが発行されまして,日本国内の「健康」について様々な情報が発表されました。これを受けまして,ボウリングが社会に役立つことをもっと知ってほしいと感じたからなんです。

 厚生労働省では平成26年を「健康・予防元年」と位置づけました。予防や健康管理に関して国が本気で取り組んで,国民の"健康寿命"を伸ばしますよ,というメッセージです。

さて,「健康寿命」って何? 「寿命」と違うの? という疑問があるかと思います。2012年の男性の平均寿命は79.94歳,女性は86.41歳なのですが,「健康寿命」は男性で70.42歳,女性で73.62歳(2010年の数字)とのこと。この微妙な数字の差は何でしょう? そこで,Wikipediaさんで「健康寿命」を調べてみると,

健康寿命(けんこうじゅみょう)とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと。

とのこと。単に寿命が伸びていってもそれは幸せにつながるとは限らないので,なるべく自立した生活を長く送れるように国が取り組んでいきます,ということなのです。先ほどの寿命と健康寿命の差をみますと,男性で約9年,女性で約13年。この期間自立した生活ができないことを考えると長いように感じますよね。

白書の中では,何をもって幸福感を感じているかという調査結果もあります。その調査では40歳以上で,「健康状況」と答える人が最多となっていました。若い人がそこまで健康を強く意識しないのは分かりやすいところですが,では何をキッカケに健康を意識するようになるのでしょう。調査では「自分が病気をした」「家族や友人が病気をした」ことで健康に気をつけるようになったという人が,4割を占めています。健康を害することを身近に感じないと,なかなか健康を意識できないのが現状です。

普段から健康に気をつけるよう意識しているか
厚生労働白書(H26年版)より引用(クリックで拡大)

 では,健康のために何かやってますか?というと,65歳未満で半数以上の人が「特に何もやっていない」という結果に。その理由の第1位は「特に理由はない」第2位は「何をどのようにやったらよいかわからない」というもので,この2つで約50%を占めていました。健康を意識している人でも,実際のところ何をすればよいか分からずにいるようです。

1週間のスポーツ時間と循環器疾病による死亡の関係
厚生労働白書(H26年版)より引用(クリックで拡大)

健康のためになる分かりやすいものは運動ですよね。でも,どれくらいやればいいんでしょう。循環器系の病気に関しては,上の図のように長くやればやるほど,という結果が出ています。ボウリングもスポーツですから,例えば週2日を入り口として続けることが効果ありそうです。

直近1年以内に行った運動・スポーツの変化
厚生労働白書(H26年版)より引用(クリックで拡大)

日頃から運動不足を感じている人の割合は,20代から50代全てで80%以上! 何かスポーツを始める人の中では,「そのスポーツが楽しそうだ」というよりも「運動不足解消のために」という人が増えているようです。そのためか,「ウォーキング」を始める人がとても増えています。残念ながら「ボウリング」をする人は減ってしまってます。

でも,ちょっと待って下さい! 「それ,続けられますか?」

 「楽しそう」からではなくて,義務感からスタートした運動ってなかなか続けるのが難しいと思うんです。やはり,長く運動を続けていくためには「楽しい」と思えることが必要だと思いませんか?

現役世代の年代別の死因
厚生労働白書(H26年版)より引用(クリックで拡大)

さらに,白書では肉体的な健康だけでなく精神的な健康についても触れていて,社会問題化している自殺のことが取り上げられていました。40歳未満の死因のトップはなんと「自殺」なんです。三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)という言葉は皆さんご存知かと思いますが,55歳未満までは第3位までに「自殺」が入ってきてしまいます。この自殺の原因・動機というのは世代が上がるに連れて「健康問題」が占めるようになります。健康問題というのは肉体的な健康だけでなく,精神的な健康も含みます。つまり,悩み事で精神的に病んでしまっている状態も含まれています。

不安や悩みがあったときには,男性は「趣味・スポーツに打ち込む」,女性は「人と喋ったり,話を聞いてもらう」傾向があるようです。不安や悩みを持っている人を対象にした調査では,男性の35%,女性の21%が「相談する相手はいない」という結果も出ています。普段から,共通の趣味を持った人や相談相手を持っておくことはとても大切なことだと思います。

ボウリングは同時に大人数でできるスポーツですから,仲間を作るには最適です。「でも,ボウリング場にいって仲間ができるの?」と首をかしげる人もいるかもしれないですよね。実は,ボウリング場では「リーグ戦」というのをやっています。同じ曜日・同じ時間に集まれる人がチームを組むなどしてボウリングを楽しむゲーム形式です。ボウリング場に行って,ゲームを申し込むだけだと,なかなか関わることのないリーグ戦ですが,スタッフに「リーグ戦に興味あるんですけど」と訊いてみてください。きっと詳しい内容を説明してくれるはずです。

ちょっと怖い話もありましたが,どの年代の方も手軽に楽しむことができるボウリングは,肉体的にも精神的にも健康寿命を伸ばすことにお役立てできるスポーツです。もし周りの方で,健康に不安を持っている方がいましたら,是非オススメしてくださいね★

平成26年度版厚生労働白書