潜在的なボウリングファンは必ずいる 顧客のリピータ化と2つの会員組織の形成

昭和40年代のボウリング場は約4,000センターを数えましたが、その後、相次ぐ閉鎖などで激減し、平成14年には全国で約1,200センターを残すのみとなりました。そうした厳しい経営環境の中で、各社は今まで以上の経営努力を迫られることとなったのです。その第一歩が、顧客開拓です。 イースタンスポーツは、隠れたボウリングファン開拓のため、会員加入からボウラー育成までの体系的なシステムづくりに早くから取り組んできました。とくに重点課題としたのがリピーター化。具体的には、お客様全員にポイントカードを進呈し、ご利用金額の3%をポイントとして還元しています。このポイントを貯めると、1ポイント1円換算で次回来場時に利用(精算金額から値引き)できます。また、春季・秋季のトリムボールキャンペーン期間には、僅か500ポイント(500円相当)でボウリングボールと交換できる特典があるため、相当数のリピーター化が見込めると同時に、会員加入すなわち固定化にもつながっています。 また会員組織は現在2つあり、1つはビギナー対象の"スターメイト会員"。マイボールやマイシューズを持つことでお客様はやる気が出て、トーナメントに出場する意欲がわいてきます(この時点で"スターメイト会員"に新規加入し、フランチャイズ意識をもつ)。個々の実力に応じたトーナメントに出場することにより、上位入賞も十分可能となり、ここで自信を深めたお客様は、もう1つのクラブ組織である"友の会"(上級者対象)に加入し、リーグボウラーを目指したり、対外試合に出場するボウラーとして活躍するようになるのです。 イースタンスポーツは、こうした一連の流れを持ったシステムを独自開発することで、優秀なボウラーを育成するとともに、ボウリングの振興につながるファン層の底辺拡大にも力を注いでいます。

前へ