【we-Bowling vol.11】ボールの軌道をよく見てみようの巻

前回はボールのスピードをレーンに合わせるというお話でした。ボールを速く投げればいいかというと,そういうわけではないんですね。何事も適度が大事です。

さて,今回はボールの軌道をよく見ようというお話です。

多くの人はボールを構えたら,狙うべきピンのポケット(右利きなら1番ピンと3番ピンの間)を狙って,そこを見ながら歩いて,ボールを投げた後も"ピンの方"を見ていると思います。しかし,ピンを見るのではなくて,ボールがどこを通ったかをよく見ることが1つのボウリングのテクニックなんです。

例えば,ストライクにならなかったときに,「いまのは投げ方が良くなかったからだな~」と反省する人が多いと思います。でも,本当にそうだったのかは分かりませんよね。もしかすると,狙っているボールの軌道そのものが間違ってる可能性もあります。狙い通りに投げたのにストライクが出なかったとしたら,それは投げ方が悪いのではなくて,「狙うところがそこじゃない」という判断ができます。そこで,ボールが狙った通りの軌道を通っているかどうかを見ることが大事なわけです。

では,どうやって軌道を見るのか。ただ漠然とボールがピンにたどり着くのを見ていてもいけません。ベストな方法は,「どこ」から「どこ」をボールが通ったかを見ることです。それを見るために,アプローチやレーンの上には目印がうってあります。

そもそもボウリングのレーンは39枚の板で出来ていますので,右利きであれば右から1,2,3枚と数え,左利きであれば左から1,2,3枚と数えて,ボールが「何枚目を通った」という呼び方をします。(現在では,1枚の板に39枚の板の模様をプリントしているレーンも多いです。)

「どこから」というところでは,ファールラインの手前に黒丸があります,これは5枚目から5枚ごとに黒丸がうってあって場所を数えやすくするための目印です。一般的には,ボールを投げる最後のステップの足(右利きなら左足,左利きなら右足)の内側から6~8枚離れたところをボールが通っていきますので,投げた後に足がどこにあるかを見ることで,ボールが「どこ」から投げられたかみることができます。

「どこまで」は,ボールがピンにあたる瞬間を見ればいいので比較的簡単だと思いますが,できることなら,「どこを通って」も見たいところ。そのための印もあります。ファールラインから先に約2m付近には「ドット」という目印があって,左右それぞれから3,5,8,11,14枚目に黒丸がうってあります。ここをみれば,ボールが途中でどこを通っているか分かるわけです。

ファールラインから約4.5m付近には▲の形の「スパット」と呼ばれる印もあります。これは,右から5,10,15,20,25,30,35枚目にあって,右利きなら右から1番スパット,2番スパット…と呼びます。ですので,「2番と3番スパットの間を通った」という表現をします。レベルが上がってくると,1枚単位でレーンを見ていて「13枚目を通った」というような言い方をします。それだけボールの軌道をみる精度が上がってくるわけですね。

もう1つは「フッキングポイント」と言って,ボールが進む向きを変えて,曲がり始める場所です。ただ,レーンのオイルコンディションの違いで常に場所が変わりますし,その場所の辺りに印がないレーンも多いので見るのは難しいです。が,フッキングポイントを把握していて,どのようにそのポイントが変わっていくかを見ている人は,そうでない人よりもとても有利なのは言うまでもないと思います。

繰り返しになりますが,なかなかスコアが伸びない時にはどうしても投げ方のせいにしがちですが,実は狙ったところに投げられる良い投げ方をしているかもしれません。ボールの通る場所をしっかり押さえていれば,狙った通りなげられているかどうか,自信をもっていえると思います。

ボールを投げるときには,もうピンを見る必要はありません。が,癖はなかなか抜けないもの。ボールの軌道を把握できるように「見る」練習を続けてみましょう!